インプラント治療,オール・オン・フォー,山口県,下関市,福岡

目視下フラップ手術

オール・オン・フォーには2通りの手術方法があります。1つは歯科医師の目視、つまり目で確認しながら手術を行う「目視下フラップ手術」です。もう1つがコンピュータ・シミュレーション・ソフトを応用した手術法「コンピュータ・ガイド手術」です。

目視下フラップ手術の流れ

目視によるフラップ手術では、歯茎を切開してはがし、顎の骨を露出させて手術を行います。コンピュータ・ガイド手術とは異なり、術者の目と手によるインプラント手術です。サージカル・テンプレートを用いない通常のインプラント手術と同じ方法です。

  • 1悪い歯は抜歯します。

悪い歯を抜歯 悪い歯を抜歯 オール・オン・フォーでは、ワンピースの上部構造を連結させるため、悪い歯を抜歯する必要があります。

  • 2歯茎を切開してはがします。
  • 3余分な骨を削って平らな状態になるように骨を整えます。
  • 4顎の骨の中央にドリルで垂直に10mmほど穴を開けて、そこに既製ガイド(既製オール・オン・フォー・ガイド)を取付けます。

このガイドはインプラントの正しい位置と角度の目安となるとともに、粘膜や舌を保護する役目をあります。

既製オール・オン・フォー・ガイドの挿入 既製オール・オン・フォー・ガイドの挿入
注:コンピュータ・ガイド手術の時は、歯茎を切開せずにオーダーメイドのガイドであるサージカル・テンプレートを使用します。

  • 5前歯から第2小臼歯(前から数えて5番目の歯)までの顎の骨は硬く台形状に骨が残りやすい部分です。

この部分にドリルで穴を開けて、前方2本は垂直に、後方両側2本は傾斜させ、合計4本のインプラントを埋め込みます。

即日に仮歯を装着する場合は、即時負荷プロトコルにしたがいます。このため、インプラントは35Ncmから45Ncmの初期トルクを得る必要があります。トルクレンチを用いて最終埋入トルクを測定しながらインプラントを沈めます。

(注:症例により本数が増えることがあります。大臼歯部にも骨量が十分ある場合は、あえて傾斜させずに後方インプラントも垂直に埋め込みます。このため、オール・オン・ファイブやオール・オン・シックスになることがあります。)

インプラントの傾斜埋入 埋入トルクの確認 左:インプラントの傾斜埋入
右:埋入トルクの確認

インプラント5本埋入 インプラント5本埋入 抜歯後、不整な骨をフラットに整えた後、インプラントを5本埋入した。

オール・オン・フォー手術 前方2本は垂直埋入、後方2本は傾斜埋入させることがオール・オン・フォー手術の基本です。

インプラントインプラントは、エクスターナルのブローネマルク(左)やスピーディ(中)、インターナルのリプレイス(右)を使用します。

後方傾斜インプラントには30°角度付きMUアバットメントを連結させるため、必ずレギュラープラットフォーム(RP)のインプラントを使用して下さい。ナロー(NP)やワイド(WP)には30°のアバットメントが無いため、角度補正ができないからです。

後方傾斜インプラント 後方傾斜インプラント インターナルのリプレイス・インプラントを後方インプラントとして使用する場合は注意が必要です。

リプレイス・テーパードは初期固定が取りやすい優れたインプラントですが、120°単位でしか角度調整ができません。120°単位でアバットメントの位置を決めてしまうことは、垂直埋入では補綴作業が大変楽になるのですが、傾斜埋入では埋入の際にローブの位置に気を使う必要があります。トライチャンネル・ローブの一端が遠心やや頬側になるように埋入しなければなりません。そうしないとアクセスホールが咬合面側に出てこなくなります。

ノーベルバイオケア社のマニュアルの日本語訳にも誤りがありますので、特に注意が必要です。

  • 6角度補正アバットメントを各インプラントに連結します。

30°角度付きMUアバットメント MUアバットメント後方は30°角度付きMUアバットメント、前方は通常のMUアバットメントを連結するのがオール・オン・フォーの基本

角度補正MUアバットメント 角度補正MUアバットメントには、ストレートのものと、17°、30°があります。

RPでは、それぞれ1、2、3、4、5mm; 17°2、3、4mm;30° 4、5mmの10種類があります。
NPでは、1、2、3mm; 17°2、3mmの5種類、WPでは1、2、3mmの3種類がある。インターナルとエクスターナルがあるためこの2倍の種類があります。

術者は、合計36種類のMUアバットメントメントを術中に選択していかなければなりません。

  NP RP WP
MU 1,2,3mm 1,2,3,4,5mm 1,2,3mm
17°MU 2,3mm 2,3,4mm なし
30°MU なし 4mm、5mm なし
  • 7歯肉を縫合します。
  • 8MU用のヒーリングキャップを装着後、患者さんは休憩です。歯科技工士と歯科医師は、技工室で上部構造の技工作業を進めていきます。

ヒーリングキャップ装着技工作業

  • 9上部構造を取付けます。

即日完成されたオール・オン・フォーの仮歯 即日完成されたオール・オン・フォーの仮歯
即日完成されたオール・オン・フォーの仮歯

治癒経過6ヶ月後の最終オール・オン・フォー・ブリッジ 治癒経過6ヶ月後の最終オール・オン・フォー・ブリッジ
治癒経過6ヶ月後の最終オール・オン・フォー・ブリッジ

最終ブリッジの取付け

インプラントの埋め込みから約4ヶ月経過後に、最終ブリッジの製作を開始します。型採り、噛み合わせ、試適など5回程度の通院が必要です。手術より6ヶ月後には美しく強度もあるオール・オン・フォー・ブリッジが完成します。

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治療後のメンテナンス

自宅で、普通の歯磨きと、ジェット水流による口腔洗浄器などで清掃を行います。3〜6ヶ月に1度の目安で通院し、インプラント上部構造の点検、洗浄を行います。

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