オール・オン・フォー手術,インプラント,山口県,下関市,長門市,美祢市

コンピュータ・ガイド・オール・オン・フォー手術

オール・オン・フォーには2通りの手術方法があります。1つは歯科医師の目視、つまり目で確認しながら手術を行う「目視下フラップ手術」です。もう1つがコンピュータ・シミュレーション・ソフトを応用した手術法「コンピュータ・ガイド手術」です。

コンピュータ・ガイド手術とは

「コンピュータ・ガイド手術」というのは、シミュレーション手術で作ったオーダーメイドの手術器具(サージカル・テンプレート)を使ってインプラント手術を行う方法です。「コンピュータ・ナビゲーション手術」とも言われます。ちょうど車のナビゲーション・システムのように目的地(手術後の状態)までのコースを事前に知ることができ、あらかじめ作っておいたサージカル・テンプレートが手術を誘導してくれます。

サージカル・テンプレート サージカル・テンプレート
左図:サージカル・テンプレート(上顎) 右図:サージカル・テンプレート(下顎)

コンピュータガイドの導入により、インプラント手術は簡単になります。患者さんにとっては、より低侵襲・短時間にインプラント手術をすることができるので負担が減ります。また、歯科医師にとっては、目視下フラップ手術は難しくて手術ができない技術力でも、オール・オン・フォー手術が可能になることがあり、負担が減ります。

コンピュータ・ガイド手術は最新の手術法であり、患者さんにとっても歯科医師にとっても負担を減らすインプラント手術と言えると思います。このコンピュータ・ガイド手術を行う場合は、前もってシミュレーション手術やサージカル・テンプレートの発注などのガイド手術の準備をしておく必要があります。

コンピュータ・ガイド手術の流れ

まず、CTダブルスキャン撮影を行います。

CTダブルスキャン撮影 CTダブルスキャン撮影

そのデータをもとにしてコンピュータ上でシミュレーション手術を行います。インプラント埋め込み部位の設計には数十分から数時間かかります。

コンピュータ上でのシミュレーション手術 コンピュータ上でのシミュレーション手術 コンピュータ上でのシミュレーション手術

次に、このシミュレーション手術のデータを、インターネット回線を利用して北欧スウェーデンのプロセラセンターに送ります。

データをもとにセンターでは、患者さん1人1人に合ったサージカル・テンプレートを工業用ロボットが作ります。シミュレーションのデータはインターネット回線を通してスウェーデンまで数分で送れますが、完成したサージカル・テンプレートは航空便で送られてくるので、到着まで準備に10日〜2週間かかります。

プロセラセンター プロセラセンター プロセラセンター 航空便

サージカル・テンプレートが到着したら、それをもとに手術後の予想模型を作製し、インプラント専門の歯科技工士があらかじめ仮歯を作ります。

予想模型 予想模型 仮歯

これで手術の準備が整いました。初診から手術までの準備期間には通常3週間〜1ヶ月ほど要します。

このコンピュータ・ガイド手術は、患者さんや術者への負担が少ないという利点があります。高齢の方や、全身疾患のため侵襲の大きい手術には向かない方、すでに総入れ歯を入れているためCT撮影が行いやすい方には向いています。

逆に、金属のクラウンやブリッジの入っている方や、自分の歯がたくさん残っている方、最近抜歯をした方などは、CT撮影を行っても画像が乱れてしまうので、ガイド手術ができないことがあります。現在のコンピュータ・ガイド・システムがまだ完成の域には達していないからです。

このため、ガイド手術しかできない歯科医師は、いったんすべての歯を抜いてから、総入れ歯の期間を作り、骨と歯茎の治癒を待ってガイド手術を行います。半年程度手術が延期されます。

一方、目視下フラップ手術もガイド手術も両方できる歯科医師は、ガイド無しで手術を行うか、ガイドを一部利用して、抜歯と同時にインプラントを埋め込んで手術までの期間を短くできます。ここで歯科医師のオール・オン・フォーにおける技術力の差が出ます。

コンピュータ・ガイド手術は、これからますます普及していくと思われます。インプラントメーカーもこの新しい技術の普及を進めています。しかし、コンピュータを過信することはできません。いざという時は、サージカル・テンプレートを外して、人間の目と手による手術に切り替えないといけない場合があるのです。また、実際のフラップ手術の経験が豊富に無いと、良いシミュレーション手術の設計自体ができないことは言うまでもありません。

術前─検査と準備

  • 1患者さんへの説明、問診、ご希望の聴取

患者さんへの説明、問診、ご希望の聴取

  • 2X線撮影、口腔内検査

X線撮影、口腔内検査 X線撮影、口腔内検査 X線撮影、口腔内検査

  • 3全身状態の確認、生体情報モニターでのモニタリング、血液検査

全身状態の確認、生体情報モニターでのモニタリング、血液検査

  • 4お口の型採り、噛み合わせの確認

お口の型採り、噛み合わせの確認 お口の型採り、噛み合わせの確認 お口の型採り、噛み合わせの確認

  • 5ラジオグラフィックガイド、バイトインデックスの製作

ラジオグラフィックガイド、バイトインデックスの製作 ラジオグラフィックガイド、バイトインデックスの製作

  • 6CTダブルスキャン撮影とシミュレーション手術

歯科用CTよりも撮影領域が広範囲で、骨密度の測定が可能な医科用CTの方が、インプラント手術の領域が広いオール・オン・フォーのシミュレーションには向いていると思われます。このため、提携医科病院でCT撮影を行っています。

クリニックのお昼休みに、患者さまを提携病院へおつれしてCT撮影を行います。院長が同行し、CT撮影室に入室、ラジオグラフィックガイドのお口の中への着脱、撮影範囲の確認、撮影中の監視を行いますので心配はいりません。

(提携病院へ行くように指示され、CT撮影病院で長い間待たされた上、歯科医師が立ち会わないために放射線技士さんが要領を得ない心配は全くありません)。

CT撮影 CT撮影 CT撮影

コンピュータ・ガイド手術の場合は、CTダブルスキャン撮影が必須です。ラジオグラフィックガイドを装着した患者さんのCT撮影と、ラジオグラフィックガイドのみのCT撮影という2回のCT撮影(ダブルスキャニング)を行います。
これは、コンピュータ上でラジオグラフィックガイドのデータを取り扱うために必要です。

CT撮影データCT撮影データは、たった1枚のディスクCD-ROMに納められます。

クリニックに戻り、パソコンのシミュレーションソフトを利用して手術と上部構造の設計を行います。当クリニックは北欧スウェーデンのプロセラセンターと接続されています。シミュレーション手術後、インターネット回線を利用してデータを送ります。

上部構造の設計 上部構造の設計

  • 7サージカル・テンプレートの発注

サージカル・テンプレート スウェーデンから送られてくるサージカル・テンプレート

コンピュータガイド手術の場合は、オーダーメイドの手術器具(サージカル・テンプレート)が必要です。北欧スウェーデンへ発注。納品まで2〜3週間かかります。

  • 8仮歯の製作

ガイド手術の場合はサージカル・テンプレートから模型を作り、仮歯を作成します。約1週間かかります。

サージカル・テンプレート 模型・仮歯の作成 模型・仮歯の作成

目視下フラップ手術では5、6、7が不要となるため、ご予約が合えば1週間程度で手術可能になります。

オール・オン・フォー手術当日

9:00〜10:00 来院、口腔内の清掃、局所麻酔、静脈内鎮静

来院、口腔内の清掃、局所麻酔、静脈内鎮静 来院、口腔内の清掃、局所麻酔、静脈内鎮静 来院、口腔内の清掃、局所麻酔、静脈内鎮静

来院、口腔内の清掃、局所麻酔、静脈内鎮静 来院、口腔内の清掃、局所麻酔、静脈内鎮静 来院、口腔内の清掃、局所麻酔、静脈内鎮静

10:00〜12:00 オール・オン・フォー手術

オール・オン・フォー手術 オール・オン・フォー手術 オール・オン・フォー手術

オール・オン・フォー手術 オール・オン・フォー手術

(残った歯を抜歯、インプラントを埋め込む)

12:00〜13:00 型採り後、患者さんは仮歯ができるまで休憩です

13:00〜16:00 歯科技工士による仮歯の製作

歯科技工士による仮歯の製作

16:00〜17:00 仮歯の調整と装着、確認のX線撮影、治療終了

X線撮影 仮歯の調整・装着 仮歯の調整・装着

治療終了

最終ブリッジの取付け

インプラントの埋め込みから約4ヶ月経過後に、最終ブリッジの製作を開始します。型採り、噛み合わせ、試適など5回程度の通院が必要です。手術より6ヶ月後には美しく強度もあるオール・オン・フォー・ブリッジが完成します。

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治療後のメンテナンス

自宅で、普通の歯磨きと、ジェット水流による口腔洗浄器などで清掃を行います。3〜6ヶ月に1度の目安で通院し、インプラント上部構造の点検、洗浄を行います。

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お電話でのご予約は 083-264-0418インターネットからの診療予約はコチラからどうぞ

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