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オール・オン・フォーのメンテナンス

オール・オン・フォーは、たった1日で取り外しのいらない歯が入る画期的な治療法です。最終ブリッジを取り付けた後は、自分の歯のように噛めるようになり、患者さんはまるで自分の歯が戻ってきたような感覚を味わうことができるでしょう。

インプラントと人工の歯が入ると、お口の中の状態が正常化し、実際に顔つきも変わってきます。そして、コンプレックスが解消されて自分に自信が持てるようになります。

若かった頃の顔と歯を失った顔

イラストの出典「オール・オン・フォー 進化したインプラント治療」(金子茂 著/現代書林)
(イラスト・写真・文章は著作権で保護されています)

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しかし、そこで油断しないで頂きたいのです。これはインプラント一般に言えることですが、治療は人工歯が入って噛めるようになったら終わりというわけではありません。実は、本当に大事なのは最終ブリッジが入ってからのアフターケアなのです。

オール・オン・フォー治療後は、歯科医師によるプロフェッショナルケア(定期検診)とご自身による毎日の手入れが必須です。きちんとした手入れを続けないと、インプラントを長く快適に使うことはできません。

インプラントを長持ちさせる秘訣は、毎日のお手入れと新しい歯を大事に使うことです。それには始めが肝心です。最初の1年で、新しい歯を長持ちさせるための生活をしっかりと習慣化するようにしましょう。そうすれば10年20年と快適な状態で使うことができます。といっても、入れ歯のような面倒なお手入れは不要です。普通に歯みがきをし、3ヶ月〜半年に1回の定期検診を受けるだけで長期に渡って使用できます。

ブローネマルク教授は1965年に初のインプラント手術を行いました。第1症例のスウェーデン男性の右下奥歯に埋め込まれたブローネマルク・インプラントは、2007年に患者さんが他界するまで42年もの間機能し続けました。患者さんは、インプラント治療の発展に協力し、継続した治療や経過観察を受けました。最後のX線写真では、上顎に4本、下顎に5本のインプラントが埋め込まれています。自分の歯は1本も無く、まさにオール・オン・フォーとオール・オン・ファイブの状態になっています。

X線写真 ブローネマルク教授 左:一生(42年間)インプラントが維持された患者さまのX線写真

右:スウェーデンの患者さまと執刀したブローネマルク教授

治療結果を維持するためには、一生インプラントが維持されたスウェーデンの患者さんにならって、継続したケアやメンテナンスを受けるようにしましょう。

必ず3〜6ヶ月に1回の定期検診を

オール・オン・フォー治療後の定期検診(リコール)は、インプラントを快適で長持ちさせるために必須です。歯垢や歯石を取り除いて、噛み合わせを確認し、インプラントのスクリューの緩みや上部構造の破損などは無いかをチェックします。

オール・オン・フォー オール・オン・フォー オール・オン・フォーは、フィクスチャー・アバットメント・ブリッジという3つのパーツがネジで連結されているので、修理が必要な場合はすぐに外すこともできますし、点検、調節、清掃も簡単に行えます。お掃除もパーツごと洗浄器に入れれば良いので短時間ですみます。

最終ブリッジが入ったら、最初は1ヶ月後に来院して頂きます。一番の目的は噛み合わせのチェックです。診療室で緊張して噛んでいる時と、噛むのに慣れてきて噛む力が増した時では、噛み合わせが微妙に違うのです。

その後は、3〜6ヶ月に1回の定期検診を受けて頂きます。

定期検診では、オール・オン・フォー・ブリッジをアバットメントから取り外しての点検・調整や、ブラッシングの指導などを行います。また、ペリオテストという装置を使って、インプラントと骨の結合状態を数字で確認します。上部構造の汚れや歯みがきが正しくできているか、噛み合わせがうまくいっているかなどお口の状態をチェックして、専用超音波スケーラーで歯石除去、プラーク除去などのクリーニングも行います。必要に応じてレントゲン撮影もします。

ペリオテスト 各種清掃ブラシなど インプラント用超音波スケーラー X線写真
左から、ペリオテスト、各種清掃ブラシなど、インプラント用超音波スケーラー、X線写真

オール・オン・フォー治療後のブラッシング

定期検診はとても大切ですが、メンテナンスの主役は患者さん本人です。自分でブラッシングして歯肉の状態を整えて、患者さん自身が管理しなければなりません。それがうまく行くかどうかでインプラントが成功するか失敗するかが決まります。

毎日4回、朝、昼、晩と寝る前に、歯科医から教わった正しい方法でお口の中の清掃をして下さい。

歯を磨く道具には、歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロス、ジェット水流洗浄装置などがあります。

歯ブラシは、普通の歯ブラシだけでなく、ワンタフトブラシという先がひと房になっている小さなブラシも使って下さい。

歯間ブラシにはワイヤーがむき出しのものと、ウレタンでワイヤーをコーティングしたものとがあります。インプラント治療を受けている方は、インプラントの素材であるチタンを傷付けないようにするため、後者を使って下さい。

デンタルフロスは、繊維がささくれない良い製品を選んで下さい。

ジェット水流洗浄装置による洗浄は、オール・オン・フォーの場合欠かせません。充電式で旅行にも持っていけるポータブルタイプも販売されています。

ウレタンコーティング歯間ブラシ、デンタルフロス、ワンタフトブラシ、歯ブラシ、クロルヘキシジン含嗽液 ジェット水流洗浄装置(据え置きタイプ) ジェット水流洗浄装置(ポータブルタイプ)左:左からウレタンコーティング歯間ブラシ、デンタルフロス、ワンタフトブラシ、歯ブラシ、クロルヘキシジン含嗽液
中:ジェット水流洗浄装置(据え置きタイプ)
右:ジェット水流洗浄装置(ポータブルタイプ)

使用の順番は、小さな器具から順に使ってください。

最初に歯間ブラシやデンタルフロスといった小さい道具を使うようにし、次にワンタフトブラシ、最後に普通の歯ブラシを使ったブラッシングをすると良いでしょう。最初に普通の歯ブラシを使うと、それで完璧にみがいたような気になってしまい、細かい部分のお掃除がおろそかになってしまうからです。

オール・オン・フォー治療をした方は、歯周病のブラッシングと同じように、特に人工の歯茎と自分の歯茎の間を念入りにみがくようにします。そこに歯垢が付きやすいからです。特に舌の前方には唾液腺の開口部があるため、下顎のオール・オン・フォー上部構造の真中の内側には歯石が付きやすいのです。

インプラントの周囲はワイヤーコーティングの歯間ブラシが入れば使います。器用な方はデンタルフロスを人工歯茎と自分の歯茎の間に入れて掃除もできます。さらにジェット水流による口腔洗浄器で掃除をすると、水流洗浄装置は、イオン水などをジェット水流で歯に吹き付けるので、普通の歯ブラシよりも食べカスや細菌、歯垢などが落ちやすく、また適度に歯肉を刺激するのでマッサージ効果もあります。

クロルヘキシジン歯みがきの後には、クロルヘキシジンでよくうがいをします。クロルヘキシジンうがい薬は術後には避けますが、歯周病の細菌に対して効果が持続するので、その後のインプラントのお手入れには欠かせません。

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